すべてはゼロから始めるために

小説家志望の雑記です。

西島大介『ディエンビエンフー3』

ディエンビエンフー 3 (3) (IKKI COMICS)

ディエンビエンフー 3 (3) (IKKI COMICS)


 あいかわらず、メタ*1とベタ*2のすばらしい配分感覚とアングラな絵のタッチで読ませるマンガだ。あと、ベトナムという異界でのマジック・リアリズム的な視点がちょびちょび入ってきていて、それはそういうのを入れないとたぶん西島大介がマンガを描けないからなのかなぁ、と思った。ワンマン・アーミーというエンタメには必然のあざとさを、どうやって処理するのか、という答えのような気がして、西島大介はたまにベタにふれすぎて読めなくなったりもするんだけれど、こういう部分で妙に、そして『凹村戦争(おうそんせんそう) (Jコレクション)』のころからずっと親近感がある。流行を追いかけて悩んでいる感じとか、特に。

*1:黒髪の戦闘美少女と絶対傍観者たる戦場カメラマンとのセカイ系

*2:ヘリ・ボーン時にワルキューレの騎行やオブライエンやキャパの引用