すべてはゼロから始めるために

小説家志望の雑記です。

『とらドラ!』

とらドラ!1 (電撃文庫)

とらドラ!1 (電撃文庫)

 竹宮ゆゆこ秋山瑞人チルドレンとのASAVAの言葉につられて買った。読んだ。気がついたら5巻まで読んでいた。ようやくタイトルの『とらドラ!』の意味がわかった。竜児ってキャラがいるからなんだね。
 細部描写へのフェティッシュさはライトノベルというよりも、一般文芸っぽさがある。けれどギャグの挿入や2巻の「3巻への引き」、読者が飽きないように細心の注意を払ってイベントを連続生起させているあたりの構成は、実にライトノベル的だと言っていいだろう。ベタを突き詰めた先に、あらたなムーブメントが生じている好例なのかもしれない。あと思春期の初期衝動をここまで過剰に丁寧に描いている点に、なんだか初期・桜庭一樹作品を思い浮かべた。こういう描き方をやれば、ライトノベルでもわたっていけるのかもしれない。しかしまぁなんというテンションの高さだ。作者は本当にライトノベルが好きで書いているんだなぁと思った。