SFが読みたい!〈2008年版〉発表!ベストSF2007 国内篇・海外篇
- 作者: SFマガジン編集部
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2008/02
- メディア: 単行本
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ベストSF2007国内篇はいちおう10作中6作は読んでいるので、まぁまぁ流行は追えていた、というかおもしろいものを読んできたということになるのでしょうね。でもまぁ海外篇はイーガンとリンクしか読んでいないわけでw
対談はほんとうにお互いのことがよくわかっていて、うーん読めているんだなぁと。構造の円城塔と装飾の伊藤計劃。でもこのわけ方ぐらいならおれにだってできてたよ!負け惜しみなんかじゃないんだからね!
あと、SF最新スタンダード200徹底紹介はそのサブジャンルわけが本当におもしろいですね。ぱらりぱらりとめくっているだけで、「ああまだ、こんなにも物語はあるんだなぁ」と感慨にふけってしまった。いちおう200作品中40は読めているよう。意外に読んだことがあるのが多くて、特に「チバ・シティの現在」「未知とのランデヴー」「現実と虚構のメビウス」「過去への扉、未来への扉」に集中していましたね。ふーむ、好みがわかっていいですなw
なお、おれのベストSF2007国内篇は以下の通り。
1『Self-Reference ENGINE』円城塔
2『虐殺器官』伊藤計劃
3『でかい月だな』水森サトリ
4『スプライト・シュピーゲル2』冲方丁
5『時砂の王』小川一水
次点『沈黙のフライバイ』野尻抱介
1は最強にわけがわからないのに水面下のナイーブさが不思議につぼ。2はメタルギア的軍事諜報SFとしても言語SFとしても大好き。3はまさに「SF青春エンタ」をおれとは別のベクトルで描ききっている。4はウブチンなりの冷戦以後とポスト9・11に劇パト2をデコレートし、戦闘美少女がエルロイ的文体でサヴァイブするという4と似ながらもまったく違う作品なので。5は小川的時間空想科学小説突抜頂点作。次点は「小説」としては微妙だけれど「SF」としては実に希望と夢のヴィジョンにあふれた作品なので。