- 作者: 桜庭一樹
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2007/12
- メディア: 文庫
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あたし、大西葵13歳は、人をふたり殺した…あたしはもうだめ。ぜんぜんだめ。少女の魂は殺人に向かない。誰か最初にそう教えてくれたらよかったのに。だけどあの夏はたまたま、あたしの近くにいたのは、あいつだけだったから―。これは、ふたりの少女の凄絶な“闘い”の記録。
『赤朽葉家の伝説』の俊英が、過酷な運命に翻弄される少女の姿を鮮烈に描いて話題を呼んだ傑作。
修学旅行で、バトルアックスを購入しても全然「あるあるwww」と思わせられるそれまで描写がすばらしい。このシーンを読むためだけに買っても決して損はない。徹底的でありながら茫漠とした日常/抑圧と、それによるラストシーンのカタルシスは圧巻。