ただのライトノベルは、書く気がしない。まったく、しない。
だから、いろいろと他ジャンルから取り込んで、書いた。その辺は二年前からずっと言い続けている。おそらく「ライトノベル」としては傷だらけだったのだろう。
まず、読めるかどうか。そして、わかりやすいかどうか。ある種、インダストリアルであるかどうか。
そんなもんは、くそくらえだ。
小説は、作者と読者との闘争であるべきだ。読者を驚かせてなんぼ、慨嘆し、狂喜させ、狂おしいほどに続きを待望させる。できるかぎり広範な読者へ向けて、それを、やる。ああそうだ、そして闘うのなら、世界文学と勝負すべきだ。
回顧主義?再生産?ルーティンワーク?
それも結構。
でも、おれはそんなもんとは、とうてい相容れない、認められない。
いまだに、文章に拘泥して全然長い小説が書けないおれだけれど、それだけは絶対に譲れない。
絶対に吠え面をかかせてやる。
おれは負けるのが、大嫌いだ。
ただもう、それだけだ。