すべてはゼロから始めるために

小説家志望の雑記です。

貸し出し中

 先日Neon君に「ライトノベルを五冊貸してください!」と言われたのでさっそく用意して部室に持っていく。以下その目録と一言コメント。

 最強のルビ使い。猛烈に書き込まれた文体が酩酊感をもたらしてくれる最強の奇作。そしてそれに反したように提示される非常にさわやかなエンディング。今のラノベの時流には真っ向から外れたすばらしい作品です。

ぼくらは虚空に夜を視る (徳間デュアル文庫)

ぼくらは虚空に夜を視る (徳間デュアル文庫)

 現時点における上遠野SFの最高傑作。世界最強の兵士は絶対虚空の只中で、精神安定剤として用意された架空世界で、彼はなにを「視る」のか/見せてくれるのか。……なんで上遠野浩平はもっとこういうのを書かないんだろう。ブギーポップ劣化コピーばっかりはそろそろ勘弁して欲しい……。

 彼は死にゆく夏を追いかけるため彼女の手を取り、最後の道を南に向かった――永遠に続くかと思われる夏の、その魅力的な、郷愁を誘う夏の、そのすべてを描こうと奮闘した物語の序章。細部の描写の濃さに、濃密な夏の匂いを感じろ!

蒼穹のファフナー (電撃文庫)

蒼穹のファフナー (電撃文庫)

 表題となったアニメのノベライズ作品でありながら、そんなことを無視して読んだ方が楽しいくらいの心理描写が見事な作品。うんそうだね、それが冲方丁だね。絶望に瀕した際の、命のきらめき、そのなんと美しいことか!

ブルースカイ (ハヤカワ文庫 JA)

ブルースカイ (ハヤカワ文庫 JA)

 3つの箱庭と3つの青空を描くことによって「少女」というムーブメントを提示しようとした野心作。そうかこれが桜庭一樹のやりたいことなんだ、と捻じ伏せられる、そういう作品。でも、むしろ強調すべきはその表紙。あの青さは、つい手にとってしまうすばらしいかっこよさだ。


 まぁこんな感じです。分析すると2003〜2004年はほとんどライトノベルを読んでいないことに……ならないか(笑)
 あと追加で、こいつもつけました。

皇国の守護者 (1) (ヤングジャンプ・コミックス・ウルトラ)

皇国の守護者 (1) (ヤングジャンプ・コミックス・ウルトラ)

 群集戦を、歩兵の戦争を描ける漫画家と小説家がタッグを組んだ作品。書き文字や表情の描写よりもなによりもまず、猫がかわいい!(笑)まさに最強の兵器ですよ!(笑)でもそこにあるのは組織の上に立つ人間のどうしようもない偽善と欺瞞と良心であることを忘れさせないすばらしい漫画です。もっと売れていいのに!いや売れてるのかな?(汗