すべてはゼロから始めるために

小説家志望の雑記です。

『生まれる骨』

 先週の水曜にリテイクを提出したCWの400文字課題をアップしてみようかと。
 テーマは「自分を書く」とのことだったような、ようです。
 ですがKASUKAは一計を案じてFL3に掲載される『スーサイド・ヒューマンズ』からスピンオフさせてみました。まぁなんというかズルですけどね(笑)
 ではとくとご覧下さい。また、もしよろしければ感想などをコメント欄にお願いします。

生まれる骨

 彼は中学へ上がる前に左足の骨が異常な形に成長して笑えるぐらい腫れて歩けなくってこのままだと寝ている間に成長した骨が皮膚を突き破って飛び出すということで、手術でその骨を摘出した。彼は摘出された骨を、見た。偶然だった。目隠しの端っこからはみ出した骨を、彼は目撃した。白。最初は何かわからなかった。銀のトレーの上でろっ骨のように滑らかな曲線を血で、彼の血でてらてらと輝かして、それでも左足の骨は白かった。
 だから彼は夢想する。深夜、彼は布団の中で寝ている。左足が別の生き物のように動いている。笑えるぐらい腫れた左足が内側から盛り上がる。ずく、と骨が、異常伸長した骨が顔を覗かせる。ずずずずず、と骨が伸びる。骨は布団を突き飛ばし、そこでようやく彼は目覚める。そして左足を見て、突き出た骨を見て彼は言うのだ。「久しぶり」骨は答える。ぱ、と血の花を咲かせて白い身体を赤で彩って骨は答える。おぎゃあおぎゃあ。