- 作者: 「このミステリーがすごい!」編集部
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2006/11/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20061114bk05.htm
http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20061121bk04.htm
本当にひさしぶりに、ライトノベルについて語ってみようと思う、思った、そして考えた。
けども、出し惜しみではないのだけれど思うのだ。
KASUKAが好きなライトノベルって今の、最近の、近年のとなんかベクトルが違うんじゃねぇ?と、思うわけだ、思ったわけだ。
『このライトノベルがすごい!2007』での特集「今おもしろいライトノベルはコレだ!」を一通り読んだ。目を通した。あえて言おう、食指が動かされるような作品はなかった、と!(←はいここ爆笑するとこです)
あ、いやでも少しはありました。列記しましょう、つうか列記できるのです。
- 作者: 古橋秀之,緋賀ゆかり
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2005/10
- メディア: 文庫
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- 作者: 桜庭一樹
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- 作者: 有川浩
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- 発売日: 2006/02
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- 作者: 小川一水
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以上、5作品のうち、古橋を除いた4作品が「ボーダーズ」と呼ばれライトノベルのボーダーライン上の作家として『この〜』では扱われておりました。
まぁなんか今、ライトノベルの中でブーム/流行になっている、というかライトノベルの中でも好みの細分化が進んでいてそれが単に今のKASUKAの趣味に合わない、というだけの問題なのかもしれませんが。ライトノベルでもメインストリームではなくてスリップストリームが好き、と(笑)
もしかしたらライトノベルのスリップストリーム(たとえば秋山瑞人・古橋秀之・冲方丁・小川一水・桜庭一樹・桜坂洋・有川浩)はこれからどんどん一般文芸/ジャンル小説の分野へ進出していってライトノベルの中から放逐されるかもしれません。
それでもKASUKAはおそらくライトノベルに注目することはやめないと思います。
その理由を見事に表現した文章を『この〜』から引用して締めにします。
ライトノベルにはきちんとした定義がないとはよく言われることだが、定義がないからこそのある種の無軌道さや無謀さがライトノベルの魅力のひとつであると思う。それがなくなってしまえば、ライトノベルをライトノベルとして読む理由もまた、なくなってしまうように思うのだ。
そうだからこそKASUKAはライトノベルそのものを軽視し蔑視し見捨てるなどということが、いまだもってできないのです。