ブックスエコーロケーション

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青春SF小説2

き続きプロットを組み立てている。ざっとしたキャラクター表とアウトラインをつくりエピソードを用意したところまで、かなりさくさくと作ることができた。なるほどやっぱり1作、ちゃんと書き上げたことは自分のなかで機能しているのだなと実感した。その一方で、確かにこのぼんやりとしたプロットの状態でなにがしかアドバイスをもらおうとするのはなかなかむつかしいのではないかとも思った。構成や文体、演出などはほとんどなにも決まっていないに等しいからだ。とりあえず、後輩・HとのSkypeをする。キャラクター表を見てもらい、ヒロインがより魅力的になるようにアドバイスをもらう。そして目下のネックとなっていた「この作品の売り」の部分を相談する。その時点でプロットは非常にプレーンな恋愛青春小説の構造を出ていなかったのだ。いろいろとアイデアを出し、あーでもないこーでもないと試行錯誤した結果、ぴーんときて、いっそのこと現代ではなく未来を舞台にするのはどうかということになった。いいんじゃね、とぼくは思った。前につくった設定が使えるし。そのため今回の記事タイトルに「SF」が追加されることになった。舞台設定のアイデアは7年ほどまえに書き出しけっきょく書き上げることができなかったものを流用することにした。街の設定を成立から崩壊までいちから構築し、それを描こうとして失敗したものだ。その設定をつかい、あくまでキャラクターのドラマをメインにしたストーリーにする。瑞々しさマシマシで! いまのところ自分にできるのはそれぐらいだろう。舞台設定が決まったことで時代にそぐわない部分を調整しつつ、アウトラインとエピソードを見直し、早く本文を書き出したいものだ。いろいろとエピソードが浮かんでいる。とここまで書いてああわりと今回のアイデア、というか思いつきは自分のなかでしっくりくることなんだなと気がついた。SFから距離を置こうと思っていたわけではないのだけれど、今回は外しておこうと区切って考えていたところにSF設定を導入するとすごくしっくりくる。好きなものからは逃れようがないということだし、ちゃんと悔しくなったりへこんだりすればいいのかもな。いや、これは消費の話でもあるのだけれど。