ブックスエコーロケーション

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やつはみ喫茶読書会五十五冊目『竜のグリオールに絵を描いた男』

竜のグリオールに絵を描いた男 (竹書房文庫)

竜のグリオールに絵を描いた男 (竹書房文庫)

 やつはみ喫茶読書会五十五冊目『竜のグリオールに絵を描いた男』@半杓亭

  • 日時:2019/04/20(土)開始16:00 終了18:00
  • 課題図書:ルーシャス・シェパード『竜のグリオールに絵を描いた男』竹書房文庫
  • 作品内容:あまりにも巨大な竜グリオール。彼の上には川が流れ村があり、その体内では四季が巡る。全長1マイルにもおよぶ、巨大な竜グリオール。数千年前に魔法使いとの戦いに敗れた彼はもはや動けず、体は草木と土におおわれ川が流れ、その上には村ができている。しかし、周囲に住むひとびとは彼の強大な思念に操られ、決して逃れることはできない――。奇想天外な方法で竜を殺そうとする男の生涯を描いた表題作、グリオールの体内に囚われた女が見る異形の世界「鱗狩人の美しき娘」、巨竜が産み落とした宝石を巡る法廷ミステリ「始祖の石」、初邦訳の竜の女と粗野な男の異類婚姻譚「噓つきの館」。ローカス賞を受賞したほか、数々の賞にノミネートされた、異なる魅力を持つ4篇を収録。動かぬ巨竜を“舞台"にした傑作ファンタジーシリーズ、日本初の短篇集。
  • 場所:半杓亭
  • 参加費:お茶おやつ代1000円(この会でしか食べられない、おいしいおやつがでますよ〜)
  • スケジュール:読書会16:00-18:00 二次会18:30-20:00
  • 定員:12名。要予約。開催の1週間前までにご連絡ください。定員に達した場合も告知いたします。またキャンセルされる場合はなるべく早めにご連絡ください。当日キャンセルをされる場合はキャンセル料をいただきます。あらかじめご了承ください。
  • 予約先:初めて参加されるかたは、yatsuhamicafe.reading(at)gmail.comに下記を記載の上、ご連絡ください。※2、3日経ってもメールの返信がない場合はお手数ですが迷惑メールフォルダをチェックされるか、こちらの記事にメールした旨のコメントを書き込みください。

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3月の読書のまとめ

読んだ本の数:12冊

スパイダーグウェン:グレイター・パワー (ShoPro Books)

スパイダーグウェン:グレイター・パワー (ShoPro Books)

■スパイダーグウェン:グレイター・パワー (ShoPro Books)
前巻の重さから、グウェンの頑なさやキャップとの共闘、グリーンゴブリン戦の彼女の心情なんかがほんとうによくてぐいぐい読ませられた。必要な重さだったんだなあと。ラストで描かれる愛もよかった。読了日:03月20日 著者:ジェイソン・ラトゥーア


メランコリア 下 (ヤングジャンプコミックス)
 完結!すばらしいなあほんと。伏線の怒涛の回収に驚くばかり。時間軸がどうなってるのかだれか図示して!! 読了日:03月19日 著者:道満晴明


むかしむかしあるところに、死体がありました。

むかしむかしあるところに、死体がありました。

■むかしむかしあるところに、死体がありました。
 プルーフで。昔話と本格ミステリマッシュアップ。思いの外、ちゃんと驚けたのでおもしろかったし、文体も凝っててよかった。読了日:03月19日 著者:青柳碧人


スパイダーグウェン (ShoPro Books)

スパイダーグウェン (ShoPro Books)

■スパイダーグウェン (ShoPro Books)
『スパイダーバース』を見てからドハマリw デザインがかっこいいよなぁ。画面の明るさ、絵のグラフィティぽさに比べて話が重い。罪の意識と向かい合えていないことによる、ダウナーっぽい暗さ。あとコミックだとトゥシューズじゃなくてスリッポンなんだなと。読了日:03月17日 著者:ジェイソン・ラトゥーア


宝石の国(9)特装版 (プレミアムKC)

宝石の国(9)特装版 (プレミアムKC)

宝石の国(9)特装版 (プレミアムKC)
 発売したの結構前なのだけれど、読むのが辛いとなんとなくわかっていて読むと案の定辛い展開だった。いや〜続けて読んでほっとするなり話にオチがつくまで待ったほうがよかったかなぁ。読了日:03月10日 著者:市川春子


スパイダーバース【限定生産・普及版】

スパイダーバース【限定生産・普及版】

■スパイダーバース【限定生産・普及版】
 お話の筋はこちらのほうが圧倒的に複雑で、映画の原作は『スパイダーメン』のうほうなのかなと。コミックはこういう話だったのか、となる。いやはやそれにしても、すごい量のスパイダーマンですよこれ。読了日:03月09日 著者:ダン・スロット


完璧じゃない、あたしたち

完璧じゃない、あたしたち

■完璧じゃない、あたしたち
 どれもよかった。帯の岸本佐知子の言葉の通りの本で、恋愛だけでなくSFもゾンビもあった。固有名詞が使われているとエモさが増すんだろうけれど、ちょっと自分には刺さらなかったなぁ。あとどのお話も、というわけでもないけれど「始まり」を描いたものが多かったので、ああ読みたいのはここからじゃない!?と何度かなりました。読了日:03月08日 著者:王谷晶


■僕の心のヤバイやつ(1) (少年チャンピオン・コミックス)
 この作品の更新が最近の心の支え。青春の幻肢痛。読了日:03月07日 著者:桜井のりお


■ミステリと言う勿れ(1)〜 (4) (フラワーコミックスアルファ)
 論理がとても心地よい。が、その論理性がやはりキャラクターの特異なものとして描かれるのがちょっとやっぱり現実社会におけるこういう人物のギャップを感じる。どちらかというと主人公の思考に近いものがあるので。読了日:03月04日 著者:田村由美


 月の後半にまとめて読んだ。おわらと過去と現在の恋愛を軸に、とてもすがすがしく、しかしうねりのある物語運び。とてもよかった。

『星のトリロジー』を公開

kakuyomu.jp
どうもです。『星のトリロジー』という連作短篇を公開しました。

本作は、第10回創元SF短編賞に送って一次選考に落選したので、公開しました。
http://www.tsogen.co.jp/award/sfss/10th/

簡単に紹介をします。
1話は、ボーイ・ミーツ・ガール。
2話は、百合・ミーツ・ヘミングウェイ
3話は、復讐者・ミーツ・宇宙人。
実は1話と2話は別々の掌編だったのを、スターシステムで登場させていたキャラクターを用いてよりSF色の濃いものをと3話を急ぎ書き、構成した経緯があります。10年ぐらいかけてのんびり書いたということになるのでしょうか。ただテイストは近いものがあるので、何かしら通底したものを感じていただければ幸いです。

さて、これが一段落したので、次はローカルな公募に出してみようと短篇を書いております。それが終わったら途中になっている『精霊使いと軌道猟兵』を完結させたいと思います。よろしくお願いします。

最近は『NieR:Automata』→『ACE COMBAT7』→『Bloodborne』という感じで順調にプレイしております、はい。


と、ここまではカクヨムの近況ノートに書いたのですが、正直に言って今回は一次選考を通過した人たちの多くに名前を見たことがある人たちがいて、ほんとうに悔しくて悔しくて。自分が怠けているのを厳然と突きつけられて帰宅中に泣いてしまう始末。はー、書きます。